おいしいエスプレッソを淹れるためのバリスタの一つの大事な技術であるタンピング。
このタンピングでいかにポルタフィルター内のコーヒーグラインドを水平にできるかがカギとなります。
抽出を均等にするためにはタンパーを垂直に真上から押さなければなりません。
この方法は人それぞれで、基本的にはポルタフィルターが水平になるように置き上から真っ直ぐ押すのですが、
人によってはポルタフィルターを自分の腕が垂直になりやすい角度に向けて斜めから押す人もいます。
とりあえず最終的にポルタフィルター内のコーヒーグラインドが水平になればいいんです。
そんなタンピングですがエスプレッソを均等に抽出するために、ぼくなりに注意している点があります。
1》タンパーを真っ直ぐ設置
レベリングをしてポルタフィルター表面いっぱいで水平になっているコーヒーグラインドにタンパーを置くところです。
タンパーをポルタフィルターに対して、水平に固定して押す準備ですね。
このときぼくが水平を出す方法として行っているのが、親指と人差指で手前と奥のバランスをとります。
この時指の感覚でバランスが取れたなと思ったら、軽く押します。軽くです。
ここであまり強く押してしまうと、この段階で水平がずれやすくなるので注意です。
2》垂直に押す
バランスをとり垂直に押す準備が整ったら、ここで3点を意識して上から真っ直ぐ押します。
親指、人差指に、中指を加えて、3点をとります。
そのあとは均等に力を入れて、真っ直ぐ押します。
この時注意したいのがタンパーの持ち手に対して腕が真っ直ぐになって垂直に力が入るようにしましょう。
押す力は20kgと言われていますが、中々はかれるものでもないので軽すぎず、重すぎずといった感じでいいと思います。
それが測れる環境にある人は測ってその感覚を覚えておくのがベストですけどね。
3》回す
最後の仕上げとしてタンパーを軽く回します。
ふちを固めるために軽く力を入れながら回すんですが、この時力を入れすぎると最後に回す方向に力が偏ってせっかく水平にした表面が斜めになるので気をつけましょう。
ここはぼくが個人的にやっているだけですが、最後の締めにくるっと回しています。
これで表面が整えられる感じがしているのでしているだけで特に大きな意味はありません。
でもこれでふちに残ったコーヒーグラインドを取り除きやすくはなります。
タンピングが終わったらポルタフィルターのふちに残っているコーヒーグラインドを丁寧に指先で払い落としてマシンにセットします。
まとめ
このタンピングを流れるようにして、エスプレッソが均等に抽出されればとても気持ちがいいものです。
逆にダブルスパウトなら片方が先に抽出されたり、ボトムレスなら真ん中じゃなくて隅に集まって抽出されますので、悔しいです。
自分でやりやすいやり方、注意しておきたいポイントをおさえて、サラッとおいしいエスプレッソを抽出できるようになれたら最高ですね。